講座のご感想|心理占星術

【講座のご感想】第二月曜研究会

 
第二月曜研究会のメンバーから届いたご感想を掲載いたします。


 研究会参加者のご感想 


【マンデン占星術 - 基礎から学んで一人で読めるようになる】★2016年10月〜2017年3月
 

マンデン占星術は、むずかしいというイメージがありました。
世の中の動きもあまり分からないのに、マンデン占星術ができるのかなと心配でした。
けれども講座を受けて、自分なりに考えて、みなさまのお話を聞いているうちに、
世の中の動きに興味をもつようになりました。石塚先生のお話もとても分かりやすく、
とても勉強になりました。ありがとうございました。

 

石塚先生の話は[そもそも]のところがわかるお話です。
これは、[初歩的なこと]というわけではないのです。
今まで気づいてもいなかった、こんがらがった糸がみつかる感じ。
そのこんがらがった糸がいとも簡単にほどけていく感じなのです。
マンデン占星術では天体をシンプルに追いかけていきました。
だからこそ、天体の動きの理解も深まりました。
西洋占星術という目から世の中をみることで、より世の中の動きに興味がわきました。

 

世の中をさまざまな視点からみていけるところがこの講座のよいところだと思います。
講座のみなさまのお話を聞いていると、いろいろな視点からみていけることの楽しさを感じました。
赤い光、青い光、黄色い光…と、あてていくと、出来事がより鮮やかに見えてくる感じです。
その感覚が楽しく感じました。多くの占星術を学ぶ方にとって有意義な講座だと思います。

 

 


【ソーラーリターンの様々な解釈】★2015年10月〜2016年3月

初めて第二月曜研究会に参加させて頂きました。
今回のテーマは、「ソーラーリターン」
なんとなく知っていたつもりでしたが、 どう活用して良いのかピンときていませんでした。
が、参加させて頂いて、いろんな方の研究を知ることができ、 とても勉強になりました。
実は、昨年と今年のソーラーリターン図を、 サンプルにみなさんに観て頂きました。
こんなにその年のテーマと方向性を読み取ることができるとは・・
実は、今年のソーラーリターンからまだ2か月。
しかし、 もうすでに、みなさんが予測してくださったことなど、 色々起こり始めていてびっくり!
と、いうことで、毎年の誕生日に、 これからの1年のテーマや方向性を確認することの大切さを、 実感している今日この頃です。



ソーラーリターン研究会に参加して、ソーラーリターン図から一年の傾向が浮き彫りになる事実をしっか り理解できました!
また先生の資料は、具体的にどうなるのか、 ソーラーリターン図の読み方がわかりやすく記載してくださってい たので再度読み直して落とし込めました。
早速鑑定にてそのままの傾向が出ているクライアント様方のDAT Aを見てあらためてソーラーリターン図で一年の傾向をつかめるこ とも確認できたのでより、計画を立てやすくなりました。
1年後のソーラーリターン報告会では、 これから貯めていくソーラーリターン図の実体験や実例結果の報告 ができるように頑張っていきます!
今回タイミングよくソーラーリターン図の講座を受講出来た事を感 謝しております。
また、 次のリロケーションマップも魅力的でしっかり理解したかった内容
欲しい知識ばかりの流れにまたありがたいな、、、と感謝です。





第二月曜研究会、現在のテーマは4月10日スタート!! 5月から参加も可能!

マンデン占星術 第二弾 - 問題の核心をとらえる - 

詳細とお申込みはこちらです↓
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サビアン研究会&講座

山羊座26から30度【基礎編】:サビアングループ研究会レポート

 

サビアングループ研究会(山羊座26〜30度)の様子を
メンバーのFさんにレポートしていただきました。


すべては公開できませんので、おすそ分け的なものになりますが
充分、ご参考にしていただけるかと思います^^ (kyoko)

 

山羊座26ー30度|サビアングループ研究会レポート

photolibraly

 

 

山羊座26度〜30度のサビアンを考える(ルディアやジョーンズの解釈も参考に) 

 

2017年最初のサビ研のテーマは山羊座26度から30度

 

山羊座は牡羊座から数えて10番目のサインで、松村潔先生は著書の中で

"人間としての総合性を手に入れようとする段階"

あるいは

"1から10までの発達の過程は【地球的な私】というものだったのかもしれません"

と書かれています。


今回は26度から30度までの、山羊座の最後の5度域。
「人間としての総合的な仕上げ」と言えるのかも。

 

今回も石塚さんとすずきさんの解説、
そしてメンバー間でのディスカッションの様子を、
私なりの感想を交えて各度数ごとに一部をご紹介しますね。


基礎編はリーダーの石塚さんの解説から始まります。


まずは山羊座の概念、山羊座全体に共通するテーマを、
基礎的な知識をおさらいしつつ解説してくださいます。


いつもその解説の中でイメージ作りのために、
スー・トンプキンスさんのサインの対比のキーワードが紹介されるのですが、
今回はそれに加え、
心理占星術家のグレン・ペリーさんのキーワードも紹介してくださって、
こちらもイメージを膨らませたり、整理する上でとても役に立ちそう。

 

今回のテーマとなっている山羊座の5度域は、
第三デーカン(21度から30度)の後半の度数で、
山羊座の中でも最後の最後、これで山羊座は終わり、という度数域です。

 

 目次

 

 

 山羊座26度:水の妖精


おおう…いきなりスピリチュアルな雰囲気のシンボルが登場です。
妖精と聞くとメルヘンな感じもしますね。


うーむ、私としてはこのシンボルからは


「豊かな緑の中を駆け巡る、美しい清らかな小川。
そのほとりで水しぶきを上げながら、薄羽をパタパタさせつつ、
キャッキャッウフフと数羽(数人?)の妖精が戯れている」


そんな情景が浮かんできます。
(毎回言いますが…)ほぼ占星術ビギナーの私が持つ山羊座のイメージは
「現実的」とか「辛抱強い」、「野心」とか。
現実世界で計画と策略でもってガッツリ自分の立ち位置を作り上げてゆくみたいな、
そんなイメージなんで、なんかちょっと、このシンボルとはかけ離れているのですけど…。


石塚さん曰く、

「26度では山羊座の集団の中で形にする力を引き出すような刺激と対面する。
その刺激の役割を実感して理解するというテーマが考えられる」とのこと。


ここでも1度から5度までの5つのステップ
(コンジャンクション、オポジション、トライン、スクエア、クインタイル)
の過程が働きますので、26度はコンジャンクションに相当します。


ここでは水の妖精と出会うことで、山羊座の感情が揺り動かされるのでしょう。


ここで石塚さんは
同じ山羊座の6度のシンボル「暗いアーチのある小道とそこにひかれた10本の丸太」、
16度のシンボル「体操着の少年少女」と比較して考えてみると良い、
と各シンボルを説明してくださいました。なるほど、そうやって
デーカン毎に一桁が同じ度数のシンボルと比較してみるとわかりやすいかも。


すずきさんのルディアの解説では


「水の妖精が示しているものが、スピリチュアルな力、サイキックなものである」


「単に物理学的、生物学的、反応的なものを超えた、もっとスピリチュアルな部分、
精神的な部分での生命の意識。そういったものへのフォーカスがここにある」


これまで具体的な現実に即してきた山羊座が、
ここでその裏側にあるものに意識が向きはじめるということでしょうか。


私はよく寺院の行事に参加します。
そこにお参りに来られる方はたくさんいますが、老若男女、身分も立場も本当に様々な方ばかり。
その中には最先端の科学の分野で活躍している数学者や宇宙物理学者、
そして政治家の方(それこそ現実世界を扱う職業の方ですね。
政治家さんとその関係の人ってすぐにそれとわかります。
独特の雰囲気ありますし、オーラが圧倒的ですごい)もよく来られるのですね。


そして、それらの方々は本当にとても熱心にお参りされるんです。


山羊座26度の「スピリチュアルな部分、精神的な部分での生命の意識へのフォーカス」
をこういうふうにすぐに結びつけちゃうのは早計でしょうし、
あまり関係ないですけど、何だかそんなことを思い出しました。


すずきさんの解説は続き、このシンボルに示されている「水」をルディアはどう捉え、
どう説明しているのか、詳しく解説してくださいましたが、それはとても雄大で、感動的でした。


何だか大きく視界が開けるような、胸がスッと開くような、
聞いていてそんな気持ちになりましたよ。
皆さんにも機会があれば、ぜひ聞いて頂きたい。


山羊座は水の妖精を通して、目に見えない、そんな大きなところに繋がってゆくのか。
どのサインでも同じところに繋がってゆくのしょうが、
「山羊座=現実的」みたいな薄っぺらな認識しかない私にとって、
そのギャップはかなり大きく感じられました。


ここでこんなギャップを感じているということは、
他ならぬ私自身が物質と精神を切り離して考えてしまっているということなのかも。


メンバー間のディスカッションを一部紹介すると、kyokoさんは


「自然という物質界の中にスピリットを見出すところが山羊座らしい」
と感想を述べられました。
具体的な現実の中で精神性が深められてゆくと考えてもいいのかな。


占星術師のCさんは、
「土のサインの最後の方の度数では、感覚が現実を超えたところまで感じ取り始める」
と聞いたことがあるそうです。


Cさんは山羊座と同じ地のサインの乙女座26度以降に太陽を持っているとのこと
「感覚が現実を超えて感じ取る」その感じにはかなり納得されているようです。


石塚さんが

「(山羊座26度-30度は)山羊座の最後に位置するので、
(12分割すると)山羊座の中の、水瓶座、魚座の領域と考えることもできる。
地のエレメントだと、それを直接感じようとしたり、実感が必要なのでは」

と補足説明してくださったので、「なるほど!」となり、
私としては、そこで山羊座26度の理解がかなり深まったように感じました。

 

 

 

山羊座27度:山の巡礼


私はこのシンボルからは文字通り、聖地を巡るために、
一人で険しい山道を登ってゆく人をイメージしました。


私も巡礼とまでは行かなくても、けっこう山道は歩く方です。
行きつけのお寺は山の上にありますし、自分なりのパワースポットみたいな場所があって、
そこに行くためにはけっこうな山道を長々と歩かなくてはならないので、
このシンボルを見ると、自分のためとは言え、「そうそう、大変なのよねぇ」という気持ち。


静かな山道を一人歩くのは気分はいいのですけど、
傾斜がきつくなって息が上がってくるとせっかくの景色は目に入らず、
鳥の声も耳に入らず、何も頭に浮かばず、思わず、考えられず。


ただ足元に視線を落として、黙々と歩を進めるだけになります。
歩くことだけに集中せざるを得なくなる。この状態が続くと、
やがて精神的には冥想をしているのと同じような状態になるのですね。


仏教には回峰や歩行禅という修行がありますが、きっと同じ原理なのでしょう。
歩くことによって研ぎ澄まされるものがある。


石塚さんは2番目の度数を「因果関係の理解」
「原因と結果の比較」と説明されています。

2番目の度数なのでオポジションの働きですね。


26度では水の妖精という、目に見えない概念的なものに出会うことが、
山羊座の力を動かす刺激となりました。


ここでは「因果関係の理解を積極的にしてゆく」ので、
自分の方から「目に見えない、概念的なもの」に動かされにゆく、
という動きになるのでしょうかね?


石塚さんは

「ここでは積極的に色んな目的を持った時に、それをサポートしてくれる
精霊のところに、自ら因果関係をわかった上で拝みに行く。」

と喩えられました。


四国遍路やパワースポット巡りは老若男女に関わらず人気で、
動機は人によって様々でしょうが、
それによって何らかの力を受け取ることができる、
サポートを得られることができる。力を受け取りたい。
そんな感じになるのかもしれません。


第三デーカンは公の領域なので、自分自身や周囲でなく、
より普遍的なところに向かっている、ことがわかりやすいシンボルだと思いました。


すずきさんの解説では

「ジョーンズ版は“pilgrimage.”行為の方を書いている。
ルディアは“Pilgrims” 巡礼者たちにフォーカスをあてたようになっている。」

 どちらにしろ、このシンボルは「山を登ることがひとつのポイントとなっている」とのこと。


「26度は水が循環して降り注いで来る方向にフォーカスがあったが、
今度は上がってゆくというのが27度のテーマになっている。」


「水は上から下へ、高いところから低いところへ流れてゆくが、そこを上がってゆくというのは、
水は蒸気で上がるが、人間は山を登るように一生懸命上がらなければならない。」


うん、人間には生身の身体がありますものね。
霊性だけになれれば、けっこう簡単に上がれそうな感じがするのですけど、それもまた難しい。
肉体も洋服のように着脱できれば別なんでしょうけど…そうはいかないから、
重い身体を自分で持ち上げて、一歩一歩、上がってゆかねばなりませぬ。


メンバー間のディスカッションを一部紹介すると、イオさんは

「26度で下がって、27度で上がった、というのは、よくわかった。
下がってくるのはオカルトエネルギーで、上がってくるのは人間の努力だったりする」

と述べられました。


Kyokoさんは

「27度は、自ら求めて上がってゆく感じ。
26度にも、6という数霊が持つ双方向性を感じる。
受け取るに値するものに降りてくる」と述べられ、


Cさんは

「26が“受け取る”で受け身のような。27は自分から努力する。」とのこと。

と言う風に、ディスカッションは進んでいきました。
私の結論としては、26度と27度は「呼べば応える」って感じかな。
仏教では「感応道交」という言葉があるのですけど、


これは簡単に言えば人間と仏がお互いに
「相感じ、相通ずる」状態になっていることなのですね。


もちろん、そうなるには人間の方に色々と条件があるのですが、
山羊座はここまで色々と頑張ってきた。
その結果、天から降りてくるオカルトエネルギーを受け取れる状態となった。
これが26度。オカルトエネルギーを受け取れるようになったのだけど、
今度はそれを積極活用できるようになるために、
自分をグレードアップさせてゆくのが27度、という風に理解しました。

 

 

 

28度「大きな鳥小屋」

 

石塚さんの解釈では
三番目の度数なので、因果関係を理解するだけではなく、
その働きを時間の中で長期的に継続させるための模索の度数です。
トラインに相当します。


「山羊は地のエレメントなので、ここでは火のエレメントを
うまく扱えるようになることがポイントになると理解を深めても良い。」


山羊座の27.5度以降の度数のドデカテモリーは射手座となりますので、
火のエレメントの影響も受けるのですね。
それは前の度数の「山の巡礼」にも既に表れつつあるように思います。


出版されている多くのサビアン書では
山羊座28度:A large avaiaryのことを「大きな養鶏場」と訳されていますが
すずきふみよしさんは、これを「大きな鳥小屋」と訳されました。


ディスカッションでも、この度数で表現されている鳥小屋は
動物園にあるような、大きな放鳥ゲージのようなものではないか
と、皆がイメージしました。


すずきさんが原文にあるaviaryを画像検索してみたところ


「(動物園で鳥を見せているような)比較的大きな、
生態系をそのまま中に模して囲い込んだようなケージ」がヒットしたそうですよ。

すずきさんは…

「養鶏場と言うよりは、色んな鳥が一緒に檻の中に居て、
一つの生態系を成しているような様子」であり、


そこからこのシンボルの最大の特徴として

「多様性の表れが一つの囲い込まれた状態の中にあって、
囲いの中で多様性が実現している、と捉えてみると良いのではないか」

と解説されました。


kyokoさんは

養鶏場は、肉や卵を生産するためにシステマティックに管理運営するビジネス。
鶏が工場で働く人間にも見えてくるし、画一的で無機質なイメージ。
大きな鳥小屋だとカラフルさや多様性、ある程度の自由、楽しさが感じられる」とのこと。


人間の究極の願いの一つに、戦争のない平和な世界の実現…というのがありますよね。
戦争が起こる理由はそれこそ色々あると思うのですけど、
自分の国や民族が一番なんだ、至上なんだと考えてしまって、
他国や他民族のことを認められない、というのも理由のひとつにあると思うのです。


同じ民族の中でも分断があったりしますし、お互いを認め合えないがゆえに、
土地を区切って境界を作り「こっち入ってくんな!」と
戦争に発展したりするんだと思うのですが、
区切って境界を作るって、いかにも山羊座っぽい。


でも、その区切りの中であれば多様性を認めるし、
みんなが幸せになれるように管理もしますということなのかな。


もちろん、民族、国家、地球というスケールの違いはあるのかもしれない。
でも私はこの「大きな鳥小屋」というシンボルに、
何となく「人間の限界」を見るような気がしました。


区切らない世界というのは、山羊座の後の、水瓶座、魚座の世界なのかもしれないけど、
人間はやっぱり区切らないとダメなのかな。


ジョーンズのキーワードは【COMMUNITY(共同体)コミュニティ】なのですけど、
すずきさんも、そのキーワードについて
「【オレの自己実現=世界の平和】みたいな、ジャイアンのような」
感じがあると言われていました。

 

メンバー間のディスカッションを一部紹介すると、Cさんは、

「檻の中に入っているというのが、せっかく鳥なのに窮屈だなと思うが、
それが山羊座の社会から離れ切れていないところなのかな」と感想を述べられ、


イオさんは

「26度で見つけたスピリチュアルなものを地上に持ってきたんだろう。
27度のお山の上にあったものを持ってきて、鳥小屋という形で皆で見れるようになった」

 

あ、なんかすごくわかりやすい。そうそう、持ってきちゃったんですね。
自分自身がお山の上にあったものに同化してゆくのではなくて。


イオさんは続けて

「こないだやった牡牛座の公園(25度)を思い出していた。
ケージはないけど、スピリチュアルなものが眺められる公園。
人間社会でみんなで見ようとか、飼ってみようとか、
そうなったら形式というか、檻の中に入れるしかない」と述べられ、


私としては『そうかー、あくまでも人間のため、社会のためなのか。』
と感慨深いものがありました。


北野武さんの太陽は、おそらく山羊座28度だろうという話になって
「たけし軍団が養鶏場かしら?」などとひとしきり盛り上がったりして、
このあたりの話はすごく面白かった♪

 

一方…

「このシンボルを見て、松田仁先生が、グルジェフ入門講座で、
【自分自身が牢屋の中に捉われた状態】にあることに気づくこと
そこから脱出することが覚醒だと言っていたこと思い出した。」

と、Kyokoさん。

「この度数を持つ人で、スピリチュアルな世界の人ならば
自分が牢獄にとらわれている状況に気づくことがテーマになるのかも。
つまりは牢獄=眠りの状態から脱出しようとする人かもしれない。
表現のレベルは様々なので、ほとんどの人には当てはまらない話だろうが。
逆に牢獄にあることを喜ぶ人、檻をつくる側にまわる人もいるだろう。
タロットカードの悪魔のカード(山羊座に対応)を思い浮かべる。
法王のカードと対をなすカード。

 そういえば、松田先生もグルジェフも太陽サインが山羊座!」

 

 

 

山羊29度「紅茶占いをする女性」


紅茶占い…これまた優雅なシンボルですね。


これまで水辺だったり、山道だったり、鳥小屋だったり、
お外をウロウロしているような感じでしたが、今度はどこかに座って、
誰かと向き合ってしっとりと会話を楽しんでいるようなイメージです(私としては)。


石塚さんの解説では
29度は、5度域では4番目の度数なので、スクエアに対応し、
具体的な目標、焦点に向かって訓練をしてゆく度数です。
また4番目の度数は“環境づくり”の動きが出てくるのですね。


「社会でしっかり結果を出してゆく力をサポートするための環境になる訓練。
ここでは占いをしながらも、占われる相手にしっかりと目標をもって
結果を出してもらう。そういう力を引き出している。
他人の社会的な力を実際的に引き出す力を付けるというのがテーマと考えても良い。」


なるほど、多様性が実現した理想の世界を維持してゆくために、
今度はそこにいる人々から、その世界に役立つための力や能力を引き出したい、
そのための力やテクニックを付けてゆく、ということかな。


すずきさんのルディアの解説の中では、ルディアが

「その練習は“万物の,ほかの万物との関係”への気づきに依拠している
――マーク・ジョーンズによる占星術の定義づけでは。」

と語っている一節がとても興味深かったし、また深くうなずいたところでもあります。
占いだけでなく、色んな宗教がこのことをとても大切にしているし、教えの土台ともなっています。
この気づきがなければ人々から「社会に役立つ」力を引き出すことは難しいのかもしれないし、
紅茶占いをする人も、占いながらもその気づきを深めているのかもしれない。


すずきさんの解説では、
26度の「自然現象の隠された創造的なスピリットを知覚する能力」
は29度になってくると


「それがもっと発展して、意図的に、意識を持って意味を読み取ろうとする方向になってくる。
茶葉の散らかり具合という事象を見るだけでなく、その向うに何があるか、
それを通じてその先に何が、どんな意味があるか。そこを読むという、そういう能力。」


になってゆくのですね。うーん、すごいですね…
ルディアはそういう能力を、真の“透視”の本質だと言っているのですね。
先を見通す能力ということでもあるのかな。
壁の向うにリンゴがあるとか、この人が何を考えているのか心を読む、とかでなく。


ディスカッションを一部紹介すると、イオさんは…

「透視… 土のサインの山羊座だけど、サインが押し迫ってきて
全体をちゃんと把握しようとすると、どうしてもこういう見えない、
つかめないものを、それなりに掴んだり見たりしようとするので、
こういう占いみたいなものが入ってくるのは当然の帰結なのかなと思う。」

と感想を述べられました。


Cさんは
「山羊座なので直感的なことも自分で使う、役立たせるところに行くんだなという気がした。
さっきの鳥小屋もやはりコントロールするために鳥を小屋に入れているんだな」
と感じられたとのこと。


Cさんは“成功している人はなんで神社に行くのか”
という本を以前に読まれたことがあるそうですが、すずきさんの解説を聞かれて
「神社が鳥小屋なのかもしれない」とピンと来られたようです。
むむむ…それ、すごく面白い!

 

 

山羊30度「秘密の経営会議」


秘密の経営会議… うん、なんだか山羊座と魚座が混ざった感がありますね。


石塚さんの解説に入ります。


30度は5度域では5番目の度数、クインタイルに対応します。
山羊の力を引き出す重要性を認識し、どう引き出すかを工夫する。
これまでつけてきた実力を、より大きな全体のために、
クリエイティブに活かすという次元に入ってゆきます。


「秘密のビジネス会議の“秘密”というのは隠れて奉仕的に動くという、
水瓶座、魚座あたりのニュアンスも入ってきているのではないか。
しかしビジネス会議では、山羊座の力を引っ張り出す相談をしている。
第三デーカンなので、ここではある意味、世の中全体に対して、
あるいは社会的な次元の抽象的、普遍的意義、意味の理解。」と石塚さん。


5番目の度数は、それまでとは次元が一つ変わる様子がシンボルの中に見られますが、
5度域を12サインで分割して考えた時、5番目の度数は水瓶座と魚座の領域であり、
それらのサインのエッセンスを取り出して、全体に還元してゆくというテーマ
…少し奉仕的なニュアンス…が入ってくる可能性がある、とのこと。


水瓶座、魚座の奉仕的ニュアンスか…。
私の場合、このシンボルには奉仕的ニュアンスってのはあまりピンと来ないな…。
どちらかと言うと、腹黒さみたいな、ロト6のCMみたいなの思い出すな
…派閥争いがテーマになってるっぽい、ギバちゃんが出てるやつ。
(この考えは、後のディスカッションタイムのやり取りで払拭されました)


すずきさんの解説では、ルディアの原典の方では
“オカルトのヒエラルキー”とか,“ホワイト・ロッヂ”とか、
何やら聞きなれない言葉が出てきて「??」な感じでしたが、
後で自分でも色々調べたりしましたが、
これはヒエラルキーででき上がっている組織のことだと思ってもいいのかな。


ヒエラルキーを上がってゆくごとに少しずつ真実が明かされていったり、
理解できるようになったり。そうして何か重要な決定に関わるようになったり。


ジョーンズの方では単なる「秘密の経営会議」で、
リアルな人間関係の背景の方にフォーカスがあたっている感じですね。
やはり「人を管理して使うこと」がポイントとなっているように感じました。


山羊座30度は行動の中心部分に立って集団をコントロールすること、
あくまでも自分たちの囲いの中で、その中に居る人々の力を活用してゆく。
そんな感じなのかなと思いました。


“シーン20に属しゾディアックサインの山羊に関係する最後のシンボルがこれである。
われわれはここに社会的責任および〈執行権〉の最高点(culmination)を見る。”
(ジョーンズ)


ルディアの解説に出てくるオカルト組織も、世間一般の組織も
それぞれの組織で共有されるビジョンの実現を目指すことには変わりがない。


山羊座30度は、その中心に立ち、人々やその能力をコントロールする。
しかもそれについての責任もちゃんと持つことができる、というのがこのシンボルなのですね。


ディスカッションのさわりを紹介すると、Kyokoさんは

「解説を聞いていると、さっきの28度の檻の中の鳥は私たち一般庶民に見えてくる。
自分は自由だと思ってるけど、実際には檻の中なんだろうな」と感想を述べられ、


イオさんは

「確かに最後はそこに着地するのかという感じがすごくする。
ちょっと残念な気がする」と述べられました。


しかし、イオさんは「だけど、誰のホロスコープの中にもこの度数はある」。


そうなんですよね、山羊座30度は誰もが持っているものなんですよね。
もちろん、私の中にもある。


私としては、26度からスピリチュアルな側面が強調されているような印象を受けて
29度でそれがかなり高まっていたので
「現実的な山羊座がここまでスピリチュアル全開になるとは…30度はどうなるのだ?!」
とちょっとドキドキしていたのですが、打って変わって現実感満載で、
「あれ、スピリチュアルどこ行った??」という感じ。

 

石塚さんは

「山羊座の最後でいきなりスピリチュアルがなくなってしまうというのは極端。
ネガティヴに出るとそうなるかもしれない、ということ。
スピリチュアルな理解を踏まえて、そういう力になってゆくと纏めます。」と述べられました。


その後のディスカッションでは政治と宗教の在り方など、
またかなり深いところまで意見が交わされましたが、これは人類にとって、とても大切なこと。
意見のやり取りは何気ない感じだったけど、私の胸には深く沁みましたね。
とても貴重な皆さんの意見を聞かせて頂きました。

 

(レポート=F)

 

 

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5月のテーマは蠍座16度〜20度

 

 

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第二月曜心理占星術研究会の講座

 『マンデン占星術 - 問題の核心をとらえる - 』@第二月曜研究会 【4/10スタート】


第二月曜研究会では、約半年毎に研究テーマが変わり、テーマ毎にメンバーを募集しています。

過去、6ヶ月、 「マンデン占星術 - 基礎から学んで一人で読めるようになる」 というテーマで、
さまざまなユニークなテクニックを学び、検証してきました。

 

その成果であるメンバーのレポートは、とても勉強になりますよ♪

 ⇒ 【 マンデンレポートvol.1】 1978年の宮城県沖地震

 ⇒ 【 マンデンレポートvol.2】 東海村JCO臨海事故

 ⇒ 【 マンデンレポートvol.3】 東京オリンピック

 


2017年4月からは、その続編である新テーマに移行します・・・
「マンデン占星術研究会− 問題の核心をとらえる−
2017年4月10日(月)スタート 全6回

 

続編ですが、第一弾を受講されている必要はありません。

また、5月からの参加も可能です!


トランシットやソーラーアークが理解できる方なら
どなたでも、ご参加いただけます。

 

社会的な動向や世相を考える占星術をマンデン占星術といいます

ひとりひとりの人間の営為の集合体である社会的動向

個人は、社会の中で生き、生かされているので
必ずトランシットという形で社会的動向や世相の影響をうけます

質の高いコンサルテーションを行うためには
占星術家も、社会や世相について、関心をもっておくことが必要でしょう

木星・土星は、社会天体と呼ばれ
天王星・海王星・冥王星は、時代を変化させる天体です


私達の人生の転機は…
トランシットの木星、土星、天王星、海王星、冥王星等の
影響を強く受けたときに訪れることが多いのです


マンデン占星術研究会で学ぶことをきっかけに
世相や歴史への関心も深まり、自然に勉強するようになるでしょう

社会や世相と、天体の動きとの、関連性への理解が深まるにつれ
『心理占星術コンサルテーション』のクオリティーも高まるでしょう

12サインの前半(牡羊座から乙女座)は【個の育成】
12サインの後半(天秤座から魚座)は【社会性の育成】

を、テーマとするといわれます

木星・土星・海王星・冥王星が【社会性の育成】の領域を移行中の今
社会の動向をテーマとする
マンデン占星術を深めていくには
まさに、ぴったりのタイミングです!

 

第二月曜研究会では、参加学習の時間を多くとっています。
学んだ知識を使って、即座に実践リーディングをしていきましょう。
毎回、宿題が出ますので、ぜひ、チャレンジしてください。
実力が飛躍的にアップすることを実感できるでしょう。

 

 

マンデン占星術 第二弾 − 問題の核心をとらえる−

 

参加資格

トランシット・ソーラーアークがわかる方

 

日時

第二月曜19:30-22:30
2017年4月10日(月)スタート 全6回 (2017年4月〜9月)

 

講師

石塚隆一

http://www.daisannome.biz/fortuneteller/ryuichi_ishiduka.html
http://astro-psycho.jugem.jp/?pid=2

 

内容

  • 4月   さまざまな国のチャート(1)

数カ国ずつのチャートを取り上げ、歴史や文化、最近のニュースなどを考える。

  • 5月   さまざまな国のチャート(2)

数カ国ずつのチャートを取り上げ、歴史や文化、最近のニュースなどを考える。

  • 6月   さまざまな国のチャート(3)

数カ国ずつのチャートを取り上げ、歴史や文化、最近のニュースなどを考える。

  • 7月  天候や気候、異常気象について
  • 8月  さまざまな出来事について
  • 9月    背景の意味意義を考えてみる

 

石塚隆一氏からのメッセージ

このマンデン勉強会では、特定の個人に注目するのではなく、
多くの人々がいっぺんに関わる社会的な出来事を考える方法を探求していきます。
しかし、もちろん社会的な出来事は個人と関係なく起きているのではなく、 密接に関わり合いながら動いています。

そして象徴も個人を考えるのと同じものを使っているので相互に関連しています
つまり、象徴の関連性を理解すれば、個人的な事象と社会的な事象を関連づけながら考えていくこともできます。

占星術は、象徴を使って考える道具です。
この勉強会では、マンデン占星術で使うさまざまなチャートをネタにして、
できるだけみなさんに思いつくイメージを語っていただきながら 進めていこうと考えております。

ホロスコープは考える道具、コミュニケーションの道具です。
社会的なテーマに関連づけながらみなさんと話し合うことで、 自然にマンデン的な象徴のイメージができてくると思います。
ぜひご一緒に象徴で社会について語る言葉を覚えていきましょう!

 

参加方法

1) 三の眼(代々木)参加  地図
2) オンライン実況中継参加 (定員なし)
 

受講料

半年分12,000円(1回あたり2000円×6回)前納

※代々木参加=代々木で現金当日払い
※オンライン参加=銀行振込(振込期日:2017年4月7日15:00)
※お振込み期限後のご入金は+500円となります
※いずれもお休みされた回は、録画か録音音源で視聴いただけます。
※録画の視聴可能期間は、講座日の翌々日〜6日間です。
※銀行振込の方には領収証は発行しておりません。
お振込控えが公的な領収証として認められます。
※振込期日までにお振込みがない場合、自動的にキャンセルとなります。
※キャンセル料:4月7日まで1,000円、4月8日以降:講座料金全額

 

注意事項


個人情報および著作権の保護のため、本講座で使用する資料、音源、画像
出生データ、およびプライバシーはご自身の勉強のみにご利用ください。
第三者への開示、転送、公開は禁止しています。

研究会の性質上、録画のみの参加はできません。
最低3回以上、研究会当日にご参加いただける方のみお申込みください。

安心して自己開示できる環境をつくるため
お申込みは、本名でお願いしております。

研究会では、メンバー全員が参加するメーリングリストで
コミュニケーションをとっています。
研究会スタート時に、メーリングリスト上で、自己紹介をお願いいたいします。

 

お申込み

募集終了いたしました。
参加ご希望の方は、再放送リクエストにエントリーされてください。
一定のリクエストが集まりましたら再放送を決定いたします。
http://form1.fc2.com/form/?id=680850


 

オンライン参加に必要なもの

  • インターネットに接続したパソコン、windows や Mac

※光ファイバー、高速ADSLを推奨
※高速モバイル接続は、音声が不安定になりやすいようです

 

  • ヘッドセット(バッファロー社製以外) 

※マイク付ヘッドフォンのことです
※アマゾンや電気店で販売されています、料金は1000円程度からあります

 

オンライン参加方法 


WebEx というオンライン・セミナー・システムを使用します
インターネットに接続したPCとヘッドセット(マイク付ヘッドホン)があれば
どなたでも容易に参加できます
  資料や、ホロスコープソフトを画面上で閲覧でき、マイクやチャットをとおして
  コミュニケーションがとれますので、対面参加と変わらない臨場感です
はじめてこのシステムをご利用になられる方は、事前の接続練習にご参加ください
日時はお申し込みいただいた方にお知らせいたします。
所要時間は15分で、難しくありません。
ヘッドセットはバッファロー製は相性が悪いので、
その他のメーカーのものをご用意ください。

※Windows10のブラウザ”Edge”には対応しておりません。その他のブラウザをご利用ください。
※iOS (iPhone, iPad)でのリアル参加が可能です。ただし録画は
iOS (iPhone, iPad)では視聴いただけませんので、PCで視聴ください。

 

オンライン参加の方への招待メール

オンライン招待メールは、前日に送付いたします。

 

 

第二月曜研究会参加者のご感想 

http://astro-psycho.jugem.jp/?eid=165
 

 

関連ブログ 

マンデン占星術 −興味はあるけど苦手意識のある方へ

マンデン占星術研究会レポート - 世相とネイタルチャート -
 

 


 スタッフによる月曜研究会の感想 ⇒ ☆☆☆

 

 

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マンデン占星術

【 マンデンレポートvol.3 】 東京オリンピック

第二月曜に開催している『マンデン占星術研究会』メンバーによるマンデンレポートvol.3 です。

⇒ マンデンレポートvol.1 は、こちら

⇒ マンデンレポートvol.2は、こちら


マンデン・レポート第三弾(最後)は、華やいだ話題【東京オリンピック】です。

といっても…
福島原発問題が解決に至っていない状態での
東京オリンピック開催に関しては、日本国民の間で賛否両論でした…


国立競技場を建替についても賛否両論
一旦、国際コンペで決まったデザイン案が白紙撤回され再コンペが行われました。


オリンピックのエンブレムのデザインについても
一旦、白紙展開され、再コンペが行われました。


小池都知事になってから、会場見直しを提起したものの
こちらも、知事の思惑どおり進まなかった模様で…


スッキリしない印象が強いのですが
チャートには、どうあらわれてるのでしょうか?


Rieko★さんが、たくさんのチャートを参照しながら検証してくださいました


Rieko★さんの結論的には、2020年のオリンピックには
「大きな変革が求められている」ということのようです。


けれども、現時点では、
一旦決まったことが、白紙撤回されては、やり直しというドタバタが繰り返されている
というような現れ方になっているようですね。


でも、白紙撤回が何度も実現されるということは
問題意識を持つ人たちが一生懸命改革しようと押し戻しているということです。


けれども、抵抗勢力も手ごわく拮抗しているのが現状なのかもしれません。

Kyoko

 

 

東京オリンピック(1964年と2020年)のマンデンレポート by Rieko★さん

 

動機

1964年の東京オリンピックの時、私は2歳でした。開会式で、たくさんの風船を飛ばしているのをテレビで見ていて、家の方にも飛んでこないかな?と物干し台に登って、空を見上げていたことを覚えています。

あれから56年後の2020年。再び東京でオリンピックが開かれます。人生で2度こんなに身近で行われるオリンピックを、せっかくのチャンスなのでマンデン占星術的に比較してみたいと思いました。

 

分析方法

まず、1964年の東京オリンピックでは、日本にとって、東京にとって、どうだったのか、振り返りました。その際、オリンピックは招致の時から始まっていると考え、最初に招致の時のホロスコープを作成。その時の星の配置と平和憲法図と東京星図それぞれに対してどうだったのかを見てみました。そして、1964年のオリンピックの開催期間ということで、開会式と閉会式の時の星の特徴、また平和憲法図と東京星図それぞれにとってどうだったのかを見てみました。

その後で、同じように2020年の東京オリンピックでは、日本にとって、東京にとって、どうなるのかを考えていきたいと思います。

 

分析の星図について

日本を考える時、「明治憲法図」「平和憲法図」「主権回復図」の3種類がありますが、前回の宿題関連で色々と調べてみた結果、私的には今の日本にとって、1番「平和憲法図」がしっくりきたと感じましたので、それを採用しました。

東京については、松村潔さんの「東京星図」の中に、“1869年午刻”とあること、またスターゲーザーのサンプルにもありましたので、それを採用しました。

 

 

招致の時の星の特徴

東京オリンピックの招致は、1959526日ドイツのミューヘンで決定しました。時間は不明だったので、お昼の12時で作成。その時の星の特徴としては、♇と♆と♄の小三角があることです。戦争で生まれ変わり、夢や希望を形にするといったイメージ。まさに復興を具体的に形に見せるチャンスを与えられたと思います。復興は、1956年までと言われ、1956年から高度成長期に突入。まさにそんな成長期、拡大期に入っていたのが1959年です。(チャートは省略)

 

 

同じ年の出来事について

ちなみに、同じ1959年の出来事で、東京オリンピック招致と同じように、華やいだニュースや復興から高度成長期へ突入したイメージの話題としては、410日には皇太子と美智子さまのご成婚があり、724日には、児島明子さんという方がミスユニバースに選ばれました。これはアジア人で初のミスユニバース。まさに“世界に追いつけ”を形にしたもので、大きな話題となりました。また、217日には、「少年マガジン」と「少年サンデー」が創刊。今も続くこの漫画雑誌は娯楽の象徴。まさに、復興の具体化、成長期入っていることを表していると思います。

 

 

1959年招致の時の日本を考える

星の特徴としては、tr♇□☿♀→考え方や美意識が生まれ変わる、tr♃♂→活動の拡大、tr♇♅→個性や自立のための必要な破壊と再生 この3つの特徴を考えても、1964年の東京オリンピックが決定したことによって、日本の大きな意識の変化、急激な変化を求められたと考えることができます。(チャートは省略)

 

 

まとめ

以上のことから、日本にとっても、東京にとっても、日本の復興きから高度成長期への転換。「もはや戦後ではない」ということを証明するチャンス。それは、現実的にも東京オリンピックへ向け、高速道路、モノレール、鉄道など、インフラ整備が急ピッチで行われました。また宿泊先の拡大などで、建築ラッシュが起きたり、外国の人たちを向かい入れるために、食事のメニューの研究や公共でのマナーの整備など、異文化を受け入れるための日本人の意識改革も行われることに繋がったと思います。

 

 

1964年東京オリンピックの時の星図について

 

東京オリンピックの開会式は、1964年10月10日。時間は、テレビ放送が13時からスタートしているので、13時に設定。閉会式は、10月24日。時間は、夕方からということしかわからなかったので、17時に設定し、開会と閉会のホロスコープを出し、考えてみました。

 

1964年東京オリンピック開会式の時の星の特徴

星の特徴としては、♄□♃→成功を形にするというイメージ。まさに世界に復興を証明することを表していると思います。この頃の国民の合言葉に、「世界に追いつけ追い越せ」というのがありますが、まさにそれを証明できる時期だと感じます。

 

同じ年の出来事について

ちなみに、東京オリンピックと同じように、「世界に追いつけ追い越せ」、世界を身近に感じる出来事を上げてみると、10月1日、新幹線が開通しています。4月1日には、海外旅行が自由化になりました。また、2月26日には、早川電気(現シャープ)とソニーが電子式卓上計算器を日本で初めて発表しています。世界初の電卓はイギリスで1961年に発表されていますが、アメリカでも日本と同様1964年に発表。アメリカと日本とどちらが早かったかまでは、わかりませんでしたが、どちらにしても、世界2番目か3番目ということで、世界にアピールできる出来事だったと思います。さらに、11月17日にはソニーが家庭用ビデオテープレコーダーを発表。これは世界初の出来事でした。

 

1964年東京オリンピックの時の日本を考える

開会時の星の特徴としては、tr♃180、♄□♂があることから、♂=戦い、勝負に良い時期であること。またtr♃△MCがあることで、成果が出ることを表していると思います。さらに、閉会時には、tr♀MCということで、まさに喜びに満ち溢れたイメージを感じます。

 

1964年東京オリンピックの時の東京を考える

開会時の星の特徴としては、tr♄ ASCtr♃MC、招致の時と同様に軸に♄と♃がかかっていること、さらにtr♆☉♀♇ということで、東京自身や美意識、復興の視覚化されるイメージを持ちます。

またソーラーアークでは、♃=☉/☽、♆=☽ということで、東京を表に表す時期だったと思います。

閉会時には、tr♂ということで、まさにスポーツのパワーを表す状況になっています

 

1964年東京オリンピック閉会時の星の特徴を考える

星の特徴としては、♆*♅、♇*♆、♄□♃、♄□♂ということで、日本らしさ、東京らしさをアピール、成果が出ることを表してると思います。

 

まとめ

1964年東京オリンピックの結果としては、金メダル16個、銀メダル5個、銅メダル8個、全部で29個のメダルを獲得することができ、「世界に追いつき、追い越せ」をまさに体現。世界を追い越すことも実現可能の手応えを得ることができ、日本にとっても、東京にとっても世界にインパクトを与えることができる結果となりました。

 

 

続いて、2020年東京オリンピックについて、同じように招致の時から見ていきたいと思います。

 

招致の時の星の特徴

2020年東京オリンピックの招致は、2013年9月7日午後5時、ブエノスアイレスで決定しました。日本時間に直すと、9月8日午前5時20分です。その時の星の特徴としては、♅□♃→拡大への反発、♇□♅→大きな変化、♇♃(→拡大の必要な破壊と再生)はオーブ6度なので、まだ捉えるべきではないかもしれませんが、どちらにしても変化を求められていると感じます。また、♇、♅、♃が☽にかかっていることから、感情、意識の大きな変化と求められていると思います。以上のことをまとめると、成熟期=もうこれ以上拡大できない時期に来ているということで、大きな方向転換を求められていると思います。

 

同じ年の出来事について

ちなみに実際、2013年7月1日には東京都制施行70周年を迎え、成熟期を向かえていることを感じます。その他、同じ2013年で、時代の終わりや大きな変化を感じる出来事を上げてみると、1月19日には元横綱大鵬死去。私の子どもの頃には「巨人、大鵬、玉子焼き」と言われ、昭和の人たちの好きなものの1つ。これで、本当に昭和が終わった感じがしました。また、3月16日には東急東横線渋谷駅が地下へ、6月30日には銀座の松坂屋建て替え開始。東京に暮らす人たちにとっては、とても大きな変化がありました。さらに、5月12日には東京タワーからスカイツリーに送信全面移行されました。スカイツリーの開業は2012年からですが、徐々に送信が移行され、この年の5月12日に完全移行となり、一時代の終わりを感じさせる出来事だと思います。

 

 

2020年東京オリンピック招致の時の日本を考える

星の特徴としては、tr♆□♀tr♆□☿があることから、夢見がちな状況の反面、tr♅☍♆、tr♇□♆、tr♅△♇、tr♄☌♃tr♄☌☉、があることから、理想や夢の方向転換や現実をみつめるべき時期だと捉えることができます。

 

2020年東京オリンピック招致の東京を考える

星の特徴としては、tr♃☍♅があり、因習に縛られない思考と行動を拡大することを求められていると思います。

余談ですが、松村先生の「東京星図」によると、♅のある♋のエリアは、築地・有楽町・銀座のエリアにあたるそうです。しかも、♋の15度のラインは、築地署から聖路加病院通過し、隅田川を越え、月島や晴海あたりに行き着くそうです。東京のホロスコープの♅は♋の14度。少しずれてはいますが、築地市場と豊洲市場それぞれに近い位置です。今話題となっている、築地市場の移転問題、豊洲の土壌汚染問題は、東京オリンピックにも大きく関わるもので、築地市場の跡地に選手村を作る計画、また都心部を結ぶ環状2号線を通す計画にも影響があります。それを考えると、tr♃は、見せかけ以上の問題が噴出するという風にも読め、とても興味深く感じます。

 

まとめ

以上のことをまとめると、2020年の東京オリンピックは、明らかに1964年の時の“拡大”“成長”ではなく、今までのやり方、考え方を大きく変更する必要があると思います。また、招致の決定の要因の1つでもある、当初の“コンパクト”“コストカット”は、とても大切なテーマだと思います。

 

2020年東京オリンピック開催時の日本を考える

星の特徴としては、tr♆☍MC、tr♇△MC、tr♅☍♃☉、tr♄*♂♀☿などがあることから、成功はできると思いますが、何か今までとは違った形になる可能性もあります。

 

2020年東京オリンピック開催時の東京を考える

星の特徴としては、開会の時には、tr♃が☽に90度。tr♇とtr♄がMC、☿に120度。それが閉会時には、tr♃は☽だけでなく♆にも90度となます。さらにtr♃□♆☽のところに、tr♂がコンジャンクションとなること。またtr♃が☉、♀にも120度となること。それらを考えると、多くのメダルの数や成果は期待できると思います。が、それだけではなく、ソーラーアークの☉=♅、♀=♅であることから、今までとは違う東京の在り方、意識の大きな変化となる可能性を感じます。

 

2020年東京オリンピックのまとめ

以上のことをまとめると、2020年東京オリンピックは、選手の活躍はもちろんですが、日本人にとって大きな意識改革となり、東京の再構築のきっかけにできるのではないかと思います。

 

1964年と2020年のそれぞれの違い

1964年は、♃=拡大、♇=再生が強調されていたように感じます。まさに、戦後復興から高度成長期を表していると思いました。それに比べ、2020年は♅=変革、♇=終わりが強調されていると思います。“コストカット”や“コンパクト”というのがまさにテーマ。日本全体の意識改革の必要性を感じます。と、いうことを考えると、80歳過ぎた方がオリンピック委員長をされていること事態がいかがなものかと、個人的には思います。 以上です。

 

Rieko★

 

 

オリンピック

 

「マンデン占星術研究会 − 問題の核心をとらえる−

 ⇒ 4月10日(月)スタート 毎月第二月曜19:30-22:30、全6回

 

 

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