サビアングループ研究会(牡牛座21〜25度)の様子を
メンバーのFさんにレポートしていただきました。


すべては公開できませんので、おすそ分け的なものになりますが
充分、ご参考にしていただけるかと思います^^ (kyoko)

 

牡牛座
www.pakutaso.com

 

 

牡牛座21度〜25度のサビアンを考える(ルディアやジョーンズの解釈も参考に) 

 

毎月第1火曜日はサビアングループ研究会、略してサビ研の日!(第4金曜日もだけど)。

 

サビ研ではサビアンシンボルを毎月5度ずつ研究を進めますが、サインや領域は毎月変わります。

11月は蟹座11度から15度でしたが、12月は牡牛座の21度から25度です。

 

第一火曜日は基礎編で、テーマとなる5度ずつの領域を1度ずつ丁寧に考えてゆきます。

 

まずはリーダーの石塚さんが、

不動宮で地のサインである牡牛座のテーマと、その働き方を解説してくださいます。

 

そして10度ごとの自互公のデーカンの、それぞれの領域について軽くおさらいします。

 

今回は21度から25度なので、第三デーカンの前半となります。

その後、21度から1度ずつ、そのサビアンシンボルの働き方やあらわれ方などの

イメージの作り方を詳しく説明してくださいます。

 

今回の度数域である牡牛座の21度から25度は、不動宮の地のサインですね。

 

牡牛座は五感、感性、価値観。

個人的な物の感じ方、受け止め方などがテーマとなり、

不動サインは、ずっとある状態を長続きさせる、維持するというテーマがあります。

 

 目次

 

 

 牡牛座21度 : 開かれた本を指す指

 

牡牛座は個人的才能を発揮する、自分の才能を自覚する、

体感する、認識してゆくことがテーマですが、

 

今回は第三デーカンの前半の領域なので、

自分の才能を社会的に活かしてゆくことに一から取り組むのだと石塚さんから解説がありました。

 

今、この感想を書き始めて思い出したのですが、

私は子供の頃、習字を習っていて、

進級すると流派の機関誌の「今月の進級者」のところに名前が載るのですよ。

 

5級とか4級の時は、本当に小さく、

それこそ必死で指でたどって探さないと見つからないくらいの小さな文字で掲載されるのですが、

 

初段を取ったら少し大きめの文字で名前を載せてくれるんですね。

文字が大きめなので、すごくみつけやすい。

 

自分で「ほら!ここ!私の名前、ここに載ってるよ!」って、パッとすぐに指させるのですね。

 

子供の頃のことですが、自分が初段に相応しい能力のあること、

そして努力したことを、周りから認められたような気がして、すごく嬉しかったなぁ。

 

21度って、そんな感じなのかもしれませんね。

卑近な例えで恐縮です(;'∀')(書道は結局初段で挫折しましたが)

 

私は書物占い(ビブリオマンシー)のことは知らなかったのですけど、

kyokoさんや、イオさん、知っている人は、

このシンボルを見てすぐに書物占いを連想するのですね。

 

すずきさんによるルディアのキーノートの解説を受けて、

石塚さんが「シンクロを利用しようとしている。

自分の位置がどこなのか、聖書の中のある一部、

全体の中の一部を指さしてみて、自分の状況をシンクロで確認する」

 

と話してくださったのですが、

牡牛座の対向サインは蠍座なので、牡牛座が動けば蠍座も動くのですね。

 

サインが単独で働いているわけでなく、

それぞれ関連しあうサインが相互作用的に働いて、

そこに天体同士のアスペクトの働きなんかも考慮に入れると、

相当複雑になるのですが、同時に素晴らしい立体感も生まれることになりますね。

 

私はサビ研に参加するようになって、ホロスコープがとても豊かな膨らみをもって

立ち上がってくるような感覚を得ることができたのですが、

初めてその感覚を持った時は、自分でも「おぉ!」とても感動してしまいました。

 

きっとそれまで、ホロスコープを、平面上でしか捉えられていなかったのですね。

 

ビギナーに毛が三本の私は、

その生命感を持って立ち上がってきたものを、まだまだ扱いきれていないのですけど、

この感覚はとても大切なものだと思いますし、これからも大切にして深めてゆきたいです。

 

 

 牡牛座22度 : 荒波の上の白い鳩

 

石塚さんの解説によると、二番目の度数なので、オポジションのイメージですね。

原因と結果、因果関係の理解。

刺激に反応しながらうまく度数が動いてゆく、客観化されてゆく様子を示します。

 

21度では文化や宗教などの社会の価値観が

「本」という象徴で示されていましたが、

22度ではそれを超えたもっと大きな体系との関わりになるのですね。

 

サビ研には「(シンボルに)水を見たら無意識だと思え」

という合言葉?があるのですが、

22度の荒波は、自分の中の潜在意識が激しく揺さぶられるとか、

うねるとか、そういうことかもしれないと思いました。

 

鳥は魂の象徴でもあります。 白は無垢の象徴で、とらわれのない心。

鳩は何処かに向かって飛んでいるのだと思うのですが、何処に向かって飛んでいるのかな?

 

そこは潜在意識を超えた向う側、さとりの境地のひとつなのではないかなと思いました。

 

Kyokoさんはこのシンボルを味わって、

スピリチュアル・ワークの有効性が

鳥が一斉にワーッと飛んでくるとか、雲が急に奇妙な形に変化するとか、

そういったリアルな自然の現象で確認できる、という体験を思い出されたのですね。

 

仏教の世界に身を置く私も、

行者さんが命がけの厳しい行を満行(修行を終了すること)したり、

重要な祈願を終えたりした瞬間、晴れているのに柔らかく優しい驟雨が降り注いでくる

(狐の嫁入りのような)という現象を何度か体験したことがあって、そのことを思い出しましたよ。

 

イオさんは

非常に美しいサビアン。

 21度で求めたものが22度で答えとなって来るというのが、繋がり的にもキレイ。

 確認を取ったら、ちゃんと案内や手引きや指導がある。」

と感想を述べられ、私も深く同感しました。

21度と22度で「求めよ、さらば与えられん」と教えられているような。

 

 

 牡牛座23度 : 宝石店

 

石塚さんの解説によると、三番目の度数なのでトラインの働きですね。

発展させてゆく、理解を深めてゆくイメージで、ひとつだけでなく、色々な反応を作って、

時間の中で継続をさせて行く模索の様子です。

 

ルディア版では「高価な宝石でいっぱいの」という文言が付け加えられていますね。

 

すずきさんのキーノートの解説では

「自己価値なのか、他者からの価値、評価なのか。

 そもそも両方の側面が、まさに宝石にあらわれている

 というのがルディアに出てくる。」とのこと。

 

21度と22度が融合したようなシンボルです。

すずきさんはここに火星があるとのことで、

このシンボルと意味には、とてもリアリティを感じておられるようです。

 

参加メンバーから、ここぞとばかりに、すずきさんに質問をいくつか。

内容は内緒ですが、それは私もぜひ知りたい!

 

すずきさんは皆さんの質問に丁寧に答えて

「この度数に天体を持つリアリティ」を話してくださいました。

 

イオさんは

実例があるとわかりやすい。宝石店は好き。羨ましい。

 キレイできらびやか。商品として並べるまでは磨かれるし、

 色々加工されたり、元の性質を消されたりすることもある。

 そこに並べられるまでたくさん苦労があるんだろうな、

 才能のある方が多いんだろうな。」と感想を述べられました。

 

すずきさんは、

サビ研では基礎編でジョーンズの原典の訳文の提供と、

ルディアの解釈の解説をしてくださるのですが、

それがとても素晴らしいのです。とてもとても深いのですね。

 

どれだけ時間を費やし、どれだけ集中して、どれだけ突き詰めてこられたのか。

 

その過程は今なお途中なのかもしれませんが、

私はすずきさんの解釈にある種、独特な透明感といいますか

(透明感なのに独特とか、ちょっと変だけど、

 語彙の少ない私にはそう表現するしかなく…)

そういったものを感じるのですよ。

とても純度が高いのですね。 それはまさに「宝石」と呼ぶにふさわしい。

サビ研ではその素晴らしい宝を、惜し気もなく見せてもらえるので、とても幸せです。

すずきさんの努力に心から感謝します。

 

 

 牡牛座24度 : 頭皮と髪の束をもって馬に乗ったインディアン

 

石塚さんの解説では、4番目の度数なので、スクエアの働きです。

4つのエレメントが揃って具体的目標、焦点を意識しながら、社会的役割を担って行く様子です。

「個人の特徴を社会的な価値観として定着させたり、

 社会的価値観に合わせて個人の才能を表現する努力を考えると良い。」

とのことですが、なんだかちょっと怖い感じのシンボルですね。

 

ジョーンズ版ではこのシンボルは

A mounted Indian with scalp locks.」となっていて、

scalp locks ってなんやろね? ということで

石塚さんとkyokoさん、イオさんの三者の間で

それぞれ交わされた意見がとても面白くて参考になりました。

 

それにしても、皆さん本当によく色んなことを知っておられますね。

聞き耳を立てながら、気になった言葉はメモっておいて、

後でネットで調べたりすると思わぬもの(自分にとってですが)を掘り当ててしまったりするので、

非常にお得感があります(キャッホー!)

 

しかも聞いてるだけでもすごく面白いんです。

 

すずきさんの解説では

「戦利品の証。日本でも戦国武将が首を切ったりしていたが、それと同じ。

 取った相手の部族に示すことで【制圧のシンボル】となる。」

 

「自然というものも結構重要。

 ここまでの3度ではそうでない側面が強かったが、

 文化や体系の範疇にいるというよりは、そこから自然の方に回帰するような感じ」とのこと。

 

ここにスクエアの働きを見ようとすると

何となくワクとか、固定的なものをイメージしてしまいがちな私は、

テリトリー意識が強まるということなのかな?と考えました。

 

牡牛座の生命力といいますか、生命欲といいますか、

その強さが、それまで収まっていた土地からワーッとあふれ出して、近隣を浸食してゆく。

そうやってワク(テリトリー)を押し広げて行く。 そんな風にイメージしてしまいました。

 

Iさんは

「前の度数が宝石で、価値がありみんなが欲しがるもの。

 でも今度は戦い。戦争や奪い合いは美しい女性、

 相手国の資源や資産を巡っておこる。

 価値があるものやキレイなものというのが出てくると、

 戦いや奪いというのが出てくるのだなと思いながら聞いていた。」

 とのこと。

 

なんかちょっと私の考えていたことと似てる?

 

石塚さんが

「蠍だけでなく、4つのエレメントが働いて全体で動こうとする度数」

であると言われましたが、

イオさんがとてもとてもわかりやすく纏めてくださったのが

「なるほど!」でとても参考になりましたよ。

 

 

牡牛座25度 : 手入れの行き届いた大きな公園

 

石塚さんの解説では、5番目の度数なのでクインタイルの働きです。
その前の度数で努力してやってきたものを
全体の中での意義をしっかり認めて利用してゆく様子が見られます。

 
「領域の最後の度数なので要点をピックアップしながら、
エッセンスを活かしながら全体に還元してゆく過程を考えると良い」
とのことですが、24度のシンボルと比べると、ずいぶん雰囲気に差がありますね。

 
すずきさんの解説では
「みんなが一緒に分かち合うような共同体にいるが、
個人の価値や個人の業績は際立って見えてくるようになっている。」
とのこと。

 
公園は文字通り公共の場で、誰でもが使用できる場ですが、
大きな催しなどが行われていたら別でしょうけど、
公園にいる人々って、それぞれ個々に好きなことをやっていますね。
散歩をしていたり、ベンチや芝生に座って語らっていたり、本を読んでいたり…。


ウォーキングやランニングしていたり、最近ではポケモンGO!をやっている人も
けっこう公園の中をゾロゾロ歩いていたりします。


同じ場にいるんだけど、それぞれ違うことをやって、
自分の時間を楽しんでいるわけですが、そこがとても牡牛座っぽいなと思いました。

 
ディスカッションではkyokoさんは
「公共福祉のために公園を造ろうというのが牡牛っぽい発想だと思う。」
と述べられ、以前、ランドスケープデザインのお仕事をされていたこともあり、
都市の中に公園を造ることの重要さを説いておられましたが、
その一方、世間ではあまり公園が好きではなく、
利用しない人もいるし、反対に利用したくてもできない人もいるという意見も。

 
そこからかなり深い意見のやり取りとなり、
石塚さんが「まだ客観化の余地がある」と締めくくられました。
私も自分なりに考えてみましたが、
牡牛座は牡羊座から数えて、2番目のサインである
ということも関係あるのかもしれないと思いました。

 
基礎編でじっくりシンボルの意味や解釈の方向性を学んだあとは、
応用編でそれぞれが作成したレポートを発表です。
皆さん、基礎編で学んだことだけでなく、
それまでの知識や経験、自分なりの解釈やイメージなど、
ありとあらゆるものを駆使して
本当に自由で素晴らしいレポートを毎回発表されていて、
私は応用編、いつもすごく楽しみにしているんですよ。

 
その自由な創造性を引き締めて、
サビアン占星術としての骨子…重要な芯を与えてくれるのが
基礎編での学びだと私は思っています。(F)

 

 

⇒ 牡牛座第5グループ【基礎編】レポート
⇒ 伊丹十三の太陽【牡牛座24度】のサビアン分析
⇒ 種田山頭火の土星【牡牛座22度】のサビアン分析
⇒ マーク・ザッカーバーグの太陽【牡牛座25度】のサビアン分析
⇒ バート・バカラックの太陽【牡牛座22度】のサビアン分析
⇒ サビアングループ研究会

 

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