牡牛座第5グループ(牡牛座21から25度)応用編のレポートPart4です!


2016年12月23日開催のサビアングループ研究会で
石塚さんが発表された内容を、Fさんが、おすそ分けレポートします。
 

今回のレポートのテーマとなる度数は

牡牛座22度のサビアンシンボル White dove over troubled waters.(ジョーンズ版)
『荒れた水の上を飛ぶ白いハト』ディグリー占星術の訳

 

石塚さんは、元音楽スタジオのエンジニアであり、
ご自身もバンドでベースを弾いていただけあって、ミュージシャンを取り上げることが多いです。
バート・バカラックは、私も大好きな音楽家です。

レポートに出てくる北園イオさんが初めて購入したLPは
映画『明日に向かって撃て!』のサントラです。
バカラックって誰? という人も、この曲を知らない人はいないでしょう。
アカデミー主題歌賞も受賞した、この映画のテーマ曲『雨に濡れても』からどうぞ。

バカラックをもっと知るための補足記事(私のブログです)も読んでみてください

Kyoko

 

 

 

バート・バカラックの太陽【牡牛座22度】のサビアンレポート 

 

我らがサビ研のリーダー石塚さんは
バート・バカラックさんの太陽をテーマに取り上げられました。


1928年5月12日、アメリカはミズーリ州の生まれ。
テーマの太陽は牡牛座の21.18度に位置しています。


牡牛座22度のサビアンシンボルは「荒波を越えて飛ぶ白い鳩」すずきふみよし訳)
私がレポートした種田山頭火の土星と同じ度数ですね。


バート・バカラック…。むむむ…私はこの人のことは知らない…。
取り上げられた対象の人物が自分の知らない人だと、
出生図を追いかけるだけで、けっこう精一杯になってしまうことが多いのでちょっと不安…。


レポートから提供されるプロフィールでは
彼は音楽家で、作曲家、編曲家、ピアニスト、音楽プロデューサー、
歌手(シンガーソングライター)として活躍されている人だとか。


音楽に関してマルチな才能を持つ方なんですね。


ディオンヌ・ワーウィック、B・J・トーマス、カーペンターズなど、
有名歌手への楽曲を提供しており、映画音楽も数多く手掛けて、
アカデミー主題歌賞も受賞されているとか。


うむ、カーペンターズなら知っています。
父親がよく聴いていたし、私も好きです。懐かしい。


バカラックさん、全然知らない人なのですが、
カーペンターズに楽曲提供と聞いて「あら、そうなのね♪」という感じで、
急に親しみが湧いてきたりして。こういう感情ってすごく不思議ですね。


プロフィールの紹介の後は、出生図の要点を確認します。
いつもながらとても丁寧に解説してくださいます。

 

バート・バカラックのホロスコープ

 

大きな特徴としては、3ハウスの太陽と7ハウスの海王星が
オーブ5度でスクエアとなっており、
多くの人々に対しイメージを表現することや、
芸術的な表現力に繋がることがイメージされてくること。


ここに水星も関わっていますので、表現技術の洗練、工夫とか。
卓越したものを持っていそうですね。


そしてノーアスペクトの天体が多いこと
(冥、火、金、天、そしてオーブを絞ると太陽と水星も!)


「他の人のやり方を採用するのでなく、
一から自分で探して確認して身に着けて行く、
模索の行動パターンが強調されているのでは。
自分で探し出してゆく人というイメージが出てくるのかも。」


「太陽の支配星は金星、月の支配星は天王星、どちらもノーアスペクト。
天王星は水星とのアスペクトが4度ちょっと過ぎ
(ノーアスペクトとも考えられる)。
金星は自分のサインに入っていながらこれもノーアスペクト。
これが特に中心となって全体の模索の焦点となってゆく。
美意識の模索、その表現の模索に集約されてゆくようなイメージ。」


その他、北東半球への天体の偏りから推測される心理的傾向、
アスペクトから予測される行動パターン、月と土星を底辺とし、
冥王星を頂点としたヨッドの解釈などなど。
盛りだくさんですが、石塚さんの口調はわりとゆっくりめで、
重要なところは何度か繰り返してくださるので、
出生図とテキストと忙しく行ったり来たりしながらも、
私もなんとか流れについてゆくことができました。


それらを踏まえて、
ソーラーアークでバカラックさんの人生の重要な時期を確認してゆくと、


「太陽が人生の中で主に活躍のメインのジャンル、
音楽表現のところで動いている」ことが理解できます。


金星が焦点となっているので、彼の太陽のサビアンシンボルのあらわれは、
人生の中でも音楽活動でより顕著に見受けられそうです。


最後にテーマのサビアンシンボルの分析をでレポートを締めくくられました。


「牡牛22度【荒れた水の上を飛ぶ白い鳩】のイメージは、
社会の中で自然の個人的な資質をうまく発揮すること。
それをうまく進めるための因果関係の理解。
バートバカラックは音楽家なので、
美意識の社会的な表現や発信という次元で考えることができる。」


「その際(5度域の)2番目の度数なので、
協力関係や因果関係の理解を通して深めていく側面を考えるとよいだろう。
楽曲提供やプロデュースする対象、作詞家との協力などが
重要なポイントになったことも度数の特徴に関連するかもしれない。」


感想&ディスカッションタイムでは、


「牡牛座22度のシンボルの“荒れた水”というのが、
音楽によって【人の心を波立たせる】ということにもつながる。
あるいは【感動させる】といってもいいかな。

 彼の音楽は、バックグラウンドにクラシックの素養があるのが大きいと思う
(バカラックさんはクラシック音楽の作曲家に師事していたことも)。
それが強み、深みになっている。

 その辺が21度の伝統を踏まえた上で、
新しい物を作っている、牡牛座22度らしさを感じる」とkyokoさん。


私がレポートした種田山頭火さんも、牡牛座22度に土星がありましたが、
彼は自由律俳句という、当時としては新しい形式の俳句を作っていました。


しかし自由律俳句に行きつくまでは、
それまでの俳句の伝統や習慣を踏まえた、
五七五の定型句をずっと詠んでいたのですね。


定型句を洗練に洗練を重ね、研ぎ澄ませたのが山頭火さんの自由律俳句です。
聴く者、読む者…受け取り手の心を掴んで揺さぶるという点が、
やはり共通して見えている、と「うむむ」と一人で深く頷いていました。


イオさんは14歳の時に初めて買ったLPが
バカラックさんのアルバムだったそうです。


うーん、私はちょっと世代が違うのですが、
「バカラックさん、そんなにヒットした人だったのか…。」と、
何だか知らない自分の方が不安になってくる(笑)
おそらく、自分では知らないと思っていても、
映画やテレビで何度も聴いているのかもしれない。
ちょっと聴いてみたら「あー!これかぁ!これなら知ってるぅ」
のパターンかもしれないな…。


イオさん曰く
「映画のバック音楽本当に素晴らしい。
底知れぬ才能を持った人だと思っていたが、
チャートを見てノーアスペクトがこんなにあることを知った。
これだけ多いととっちらかるし、ひとつのものをコレと決めるのも難しい。
色んなことをやっているので時間が掛かったり決めかねたり。
その分多くのものと接触して分けて、自分ができることと、
できないこと、好きなことと、そうでないことを分けて行ける。
それがアレンジャーとして武器になったのかな。」とのこと。


また、22度が2番目の度数であることについて
「この人の時代だと、映画のフィルムを観た後でつけていると思うから、
22度の“向う側に合わす”というのがすごく活きてきたんだなと思う。」
と述べられました。


バカラックさん、ソーラーアークの太陽が出生図の火星に接触する辺りで、
ソロアルバムを出しているのですけど、こちらはあまりヒットしなかったみたいですね。


音楽家としての最盛期は
ハル・ディヴィッドという作詞家さんとコンビを組んでいる時。


一人で活動するよりも、誰かとの協力関係の中で個性を深めてゆくさまは、
まさしくオポジションに対応する22度の性質があらわれていると言えるかも、
と思いました。

 

 

 

⇒ 牡牛座第5グループ【基礎編】レポート
⇒ 種田山頭火の土星【牡牛座22度】のサビアン分析
⇒ マーク・ザッカーバーグの太陽【牡牛座25度】のサビアン分析
 美輪明宏の【牡牛座23度か24度】の太陽のサビアン
⇒ 伊丹十三の太陽【牡牛座24度】のサビアン分析
⇒ サビアングループ研究会

 

 

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