タイトルは、ホラリー研究会の参加者の言葉です。
ホラリー研究会における対話
石塚先生が講座でおっしゃってた言葉で救われた言葉がありまして
「チャートの解釈はこじつけだ」という風におっしゃってましたよね。
その言葉にすごく救われました。
S:チャートの解釈には『正解』がないんですよね。
I:いかようにもできるんですね。
石塚:逆に正解がないということを、どう使うか。それを利用して洞察につなげないといけない。そこで、精いっぱい努力する、ということだと思うんですよ。いろんな意味が考えられる中で、クライアントさんのお話を伺う。過去の流れがホロスコープの象徴と、どんな風に結びついてきたのか、ある程度見えてくれば、その先の流れが見えることもあるじゃないですか。クライアントさんは、その象徴を実際に生きていると思うんですね。そのプロセスを進めている。そのプロセスで色んな選択肢があって、色んな結果の可能性もあるんだ、と考えるといいと思う。その可能性の中から、どれを選び取って未来をつくっていくか。一緒に未来を創っていくんだと考え、洞察を見つけていく姿勢が一番だと思う。ご質問のテーマによっては、創れる未来の範囲が異なるかもしれませんが。その中でも、創造力を使いながら、力を尽くして、よりよい未来へと進んでいけるといいんじゃないかと思います。
皆さん、軽やかというか。双子とか水星のイメージが強くて、ポンポン、ポンポン、様々な意見が出てきますね。そういうところに勇気づけられました。
K:正解がない前提で、あーだーこーだと、皆でつつきまわすのが楽しいんですよ。
I:正しいホラリーよりも、お客様の役に立つホラリー。クライアントといかに話をして、一番、いい方向に進む情報を出すか。ということが、一番考えていることだと思う。
皆さん、予習をされているんですか?
S:いや、あんまり。
I:予習はゴリゴリにする必要なし。ホラリーはチャートを立てた人のものだから、その人のインスピレーションが一番重要かな。チャートと一緒にトランスに入るのが一番いいんだ。
S:相手の話を聞いてみないとわからないしね。
石塚:象徴は色んな意味を考えることができるんですよね。だから、チャートだけからは、ひとつの正解にたどりつけない。予習するとすれば、それぞれの象徴の表現を具体的に考えておいて、コンサルテーションでは、その人の状況と結び付けていきながら、色んな意味の中の、どの意味が適合するだろうか、を考えていく。そして、多分、色んな適合の仕方が出てくると思う。クライアントさんの話の内容と象徴を結び付けながら、そのときに考えられる最適な方法を一緒に考えていきます。
I:結論としては、あんまり予習しなくても大丈夫だよ。一杯飲み屋にちょっと立ち寄る、ぐらいの気持ちで、参加してもらえれば(笑)。
『ホラリー占星術を創造的に活用する』とは、どういうことか?
さまざまな占星家の解釈や理論に迷っていませんか?
ホラリー占星術だけでなく、西洋占星術には様々な理論や解釈法があります。研究家によって様々な理論が展開されており、それぞれ説得力があるように思え、どの解釈を選ぶか迷ってしまいますよね。
なぜなら、その理論や解釈が、当てはまる時もあれば、当てはまらない場合もあるから。ある時「当てはまらない」と疑問を感じたら、もっと当てはまる理論を探して、さまよい続けてしまう方が多い。熱心な占星家ほど、そうですよね。でも、結局、その新しい理論も、同じ結果となるのです。
そんなとき「どんな解釈もこじつけである」という石塚先生の言葉は私たちを自由にしてくれます。
太陽の光・太陽の創造力に立ち戻ろう
私たちはホラリーによって、占星術によって、不自由になってはいけないんです。私たちは、毎回、毎回、まったく新しいホロスコープに出会い続けているのですから。どんな解釈も理論も「人間が考えた」もの、「古い本」に書かれていたものです。それらは、よくよく研究され検証されてきた解釈であることも多いので、私たちも参考にしています。けれども、どんな優れた解釈も、過去の事例をもとに、今後も同じパターンが続いていくという前提の理論、つまりは『月の光の理論』であることも忘れません。めげてしまいそうな時こそ、『太陽の光・太陽の創造力』に立ち戻っていきます。そして解釈自体よりも、解釈が生まれる母胎となる哲学を重視しているのです。
特定の解釈によって否定された可能性、早々にあきらめてしまった未来。
太陽の光、太陽の創造力を発揮すれば、現状を打開して、可能性を開いていく方法を考えていくことができます。
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